ラジコン戦車を知る
ラジコンにおける戦車は、自動車や飛行機に比べてディープなジャンルであると言えます。ミリタリージャンルそのものが、「戦っているかっこよさ」をテーマに据えている面があるというのも大きいのですが、「ラジコンとしての進化」そのものよりも「戦車の表現」に比重が置かれてきた、模型寄りのジャンルであると言うのが大きいと言えます。
動く戦車とラジコン
昔、戦車の模型と言えば動くのが当たり前でした。模型メーカーであるタミヤが1961年に発売した「パンサー戦車」がその火付け役になったと言えます。「モーターライズ」と呼ばれる、電池式モーターとギヤボックスを内蔵した、これらの戦車はプラモデルに「作る楽しみ」だけでなく「動かす楽しみ」を付加したのです。
後に発売された「キングパンサー」にはリモコンが付属していて、「操る楽しみ」が付加されていました。このように、戦車模型の発達はラジコンを受け入れるための下地を作り上げていたのです。
ラジコン戦車への道のり
モーターライズ戦車がラジコン戦車になっていくにはまだまだ時間が必要でした。
モーターライズブームと入れ替わるように、ディオラマブームが訪れたのです。一場面を切り取ったように模型を配置し、細部に至るまで表現を重ねていくディオラマは戦車を含めたミリタリー系模型にとって、格好の表現素材であったからです。
このディオラマブームによってモーターライズ戦車は完全に市場から姿を消すことになります。戦車とラジコンが結びついていくようになるのは、まだ先のことでした。
市販ラジコン戦車の登場
世間にラジコンブームが到来した1980年代以降、ようやく戦車模型にもラジコン化の波が訪れ始めていました。
しかし、市販品としてのラジコン戦車はほぼ皆無に近く熱心なファンがラジコンのパーツを集めて、戦車のプラモデルをモーターライズ改造した上でラジコンに改造するという自作品としてのラジコン化でした。そして、市販品としてのラジコン戦車が登場するようになったのは2000年代に入ってからのことです。
ラジコン戦車の急成長
ラジコン戦車は、旧来の模型の延長上よりもむしろトイラジコンの領域で急成長を果たしたと言うべきでしょう。特に、タカラが発売した「コンバットデジQ」は模型としても通用する精緻な造形と玩具としての楽しさを併せ持った商品として、高い評価を受けています。
そして、ラジコンメーカーでありエアガンメーカーとして知られる東京マルイから発売された「RCバトルタンク」シリーズによって、ラジコン戦車は一応の完成を見たと言えます。
このRCバトルタンクシリーズは、戦車独特の挙動だけではなく砲塔からのBB弾射撃を行うことが可能なのです。このRCバトルタンクシリーズの登場によって、ラジコン戦車はラジコン界においての地位を確立したのです。
ラジコン戦車で遊ぼう!
ラジコン戦車は、ほかのラジコンと比べても遊びがいのあるアイテムであると言えます。
その楽しさは、トイラジコン・ホビーラジコンといった線引きをも無意味にするほどのものであるのです。
レースで遊ぶ
ラジコン自動車と違い、ラジコン戦車は実機からして速く走ることを目的とした設計にはなっていません。
しかし、その分操縦者の腕前の差がレースの結果に影響を及ぼすことになるので、一味違ったレースを楽しむことが出来るのです。
特に、戦車特有の操縦テクニックである「超信地旋回(左右のキャタピラの回転を逆にすることでその場で旋回する)」を、ドリフト代わりにしてのコーナリングは最高にスリリングで面白いのでお勧めです。
対戦して遊ぶ
先述のRCバトルタンクシリーズやコンバットデジQのように、ラジコン戦車には対戦機能が搭載されている機種が数多くあります。
基本的には同じ製品同士での対戦を前提としているため、製造しているメーカーが違うと対戦することが出来ないのが難点と言えば難点でしょうか。
自作して楽しむ
ラジコンの究極の楽しみ方と言えるのが、自作です。
戦車の場合、プラモデルでもトイラジコンでも統一スケールと言われる35分の1の大きさで作られているため、トイラジコンからパーツを移植してラジコン戦車を自作することが可能です。
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